私たち営業部では、毎日決まった業務をするということはほとんど無く、船主様のご要望に対応する窓口業務がメインです。具体的には、船主様の建造計画を基に、どのような船をお求めになられているのか、また現在運航している船はどのような仕様かなど、設計部と共にお伺いし、打合せを重ねながら、ご予算とご要望に添う仕様をご提案するなど、船主様との窓口を担っています。

タグボートは決して安くはなく、1隻1隻に船主様の思いが有り、その建造を私達に任せて頂いているということを忘れずに日々業務に取り組んでいます。

もちろん、急なトラブルなどもありますが、常に誠実に、臨機応変に対応することを心がけています。船主様に完成した船舶をお渡しする時、「金川造船で建造をお願いして良かった」とお声掛け頂いたときはとても嬉しかったですね、大きなやりがいを感じました。

これからも船主様に満足頂ける仕事を続けていきたいと思っています。

私たち設計部は、船が進水する1年ほど前から動き始めます。
そこから船主様との打ち合わせが始まり、船の細かな仕様が決まっていきます。

設計では船主様の要望を具現化するために、建造するにあたりより良い形ができるように様々な知恵を出し合います。さらに、今までの経験や他の設計メンバーからの助言、現場の意見なども取り入れて一番良い形をチームで模索していくことを大切にしています。

ただ、図面だけの状態からスタートするため、現物が完成した後で不具合が出ることもあります。そんな時は船を引き渡した後でも、船全体を知る者として柔軟に対応を行っています。

造船所では船が1枚の鉄板から始まり、それが船としての形になり完成するまでを見ることができます。さらに自分が携わった船は日本や世界で、巨大な海運の物流を支える一つの要素として活躍しています。それらに自分も関わっているということに、とてもやりがいを感じています。

私の所属する経理課では、会社のお金の管理に関する業務を行っています。

具体的には、日々の入出金管理・売掛金入金管理・買掛金請求書チェック、仕訳伝票入力や振り込み手続き、決算時に貸借対照表・損益計算書等の作成など、多岐に渡っています。

基本的に事務作業となるので、常にミスの無いようチェック体制を構築して確認を怠らないように心がけています。

経理の仕事というと、裏方のイメージがあるかと思います。実際に船の建造に直接携わることはないのですが、最終的に決算に結びつき、自分の仕事が会社経営のサポートへつながるということに経理の仕事の面白さとやりがいを感じています。

私が所属する艤装課では、船の進水から船主様へ引き渡すまでの期間を担当しています。

私はその中の電装と呼ばれる船の電気装備に関係した作業を行っています。

電装では船室内のテレビや照明器具、船外の探照灯やスピーカー等、多様な機器の積み込みや設置作業を行います。そして各機器が正常に動作するかを調べるデータ測定や、協力会社が工事した配線のチェック等も作業の一つです。

日頃から少しでも使いやすく、綺麗な船を造れるようにと思いながら作業をしています。

船主様から「君に任せて良かった」と言って頂けた事は、とても嬉しく、達成感がありました。これからももっと喜んで頂ける様、期待に応えたいです。

私は、建造に関わる鋼板材料・機器類・備品の見積もりを行い、各メーカーへ価格交渉・発注をしています。

また在庫の管理や、工場での作業の進捗状況に合わせて、商品の納入日を管理しています。建造船への搭載機器の発注は、現場作業の進行に合わせて機器類が納入されるよう、調整が必要なため、建造開始から引き渡しまで全体の流れを把握できる職場です。各メーカーとの価格交渉では、自分が会社の利益に直結していると実感しています。“ものづくりに携わる一人”として、やりがいを感じる毎日です。

私は、業務部の中でも検査業務を担当しています。建造にあたり各船級(JG・NK・IRS等)のルールに基づき、船体・機関・海上試運転・竣工までの多くの工程をスムーズに進行できるよう、現場準備や各資料作成をしています。

検査業務は幅広く、様々な仕事を経験することができるので、常に新鮮な気持ちで働く事ができます。

多くの検査官と日々業務を進めていく中で、新しい知識が増え、自分にとってのスキルアップをすることができるので、充実しています。